システムのライフサイクルとはアウトラインをひくこと
ITパスポート試験の中でも、ストラテジ系の「3.システム戦略」が含まれるシステム企画の分野は4〜10問と出題範囲の多い内容です。
今回は、システム企画の基本になるシステムのライフサイクルをまとめてみました。
システムのライフサイクルの定義
システムのライフスサイクルとは、あるシステムが開発されてから、新システムの開発によって衰退あるいは代替されるまでの過程です。
企画→要件定義→開発→運用→保守→廃棄の順
で定義されています。
参考:『改訂2版 この1冊で合格! 丸山紀代のITパスポート テキスト&問題集』丸山紀代 p124~p125
システムのライフサイクルは人生と買い物で例えてみる
人のライフサイクルにステージがあるように、あるシステムの一生をステージ別に置き換えたことが由来です。
システムのライフサイクルの意味
システムのライフサイクルは、企画→要件定義→開発→運用→保守→廃棄の順、または「構想策定」「導入」「運用・保守」「改善」のいずれかで表現されます。
どちらも意味は同じで、「構想策定」≒企画、「導入」≒要件定義→開発、「運用・保守」≒運用→保守、「改善」→廃棄と一致します。
システムのライフサイクルの例えは買い物
システムのライフサイクルは、家電や家具の購入と同じです。
私たちの生活費に比べて、そこそこ値段が高い商品を購入するとき、同じように考えています。
まずは、企画の段階で目的の家電や家具の性能、予算、置き場、新品を買うのかリサイクル品を買うのかを決めます。
次に、要件定義で目的に合った家電が取り扱っているのかを確認します。
この時、自宅の入口を通るのか、接続する部品は合っているのかを細かく確認するでしょう。
その次は、いよいよ導入です。
購入した家電を設置して、試運転で実際に使ってみます。
試運転で問題なかった家電は、ライフスタイルの中のスケジュールに組み込まれて運用されます。
洗濯機なら、○日毎行う、急な汚れ物は次の日に行うといった具合です。
さらに、普段のメンテナンスによって家電の寿命は変わるため、保守の手間は欠かせませんね。
どうしても壊れてしまった場合、選択を迫られます。
それは、修理をして改修するのか、買い替えのために廃棄するのかです。
基幹システムの場合、寿命14.6年とされ、偶然ですが家電の寿命に近いですよね。
システム企画の関連用語
●システム(System)
◯システムのライフサイクル
システム企画とは? - リザーブスキル、ITパスポートと少々の統計学
システム化構想プロセスとは? - リザーブスキル、ITパスポートと少々の統計学
システム化計画プロセスとは? - リザーブスキル、ITパスポートと少々の統計学
要件定義とは? - リザーブスキル、ITパスポートと少々の統計学
システムのライフサイクルのまとめ
システムのライフサイクルは、企画→要件定義→開発→運用→保守→廃棄(改善)の順で、あるシステムの一生をステージ別に置き換えた過程を表したものです。
ちょうど、普段の暮らしでは高額な生活用品の購入と一致するのが不思議でもあります。
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