システム化計画プロセスとは?

システム化計画プロセスは全体像を具体的にする作業

ITパスポート用語集ストラテジ系


ITパスポート試験の中でも、ストラテジ系の「3.システム戦略」が含まれるシステム企画の分野は4〜10問と出題範囲の多い内容です。

ITパスポート用語集 システム企画

今回は、前後のカタカナ語が同じで区別がつきにくいシステム化構想プロセス・システム化計画プロセスについて、後半のシステム化計画プロセスのお話です。

システム化計画プロセスの定義

システム化計画プロセス


システム化計画プロセスはシステム化構想プロセスの次の段階で、より具合的に課題、スケジュール、概算コスト、メリットなどシステム化の全体像を明らかにする作業です。
全ての手順は実施計画にまとめられます。

参考:『改訂2版 この1冊で合格! 丸山紀代のITパスポート テキスト&問題集』丸山紀代 p124~p125


システム化計画プロセスの目的と3段階の実例

システム企画の3段階 システム化計画プロセス

システム化計画プロセスでは、システム化の目的からコストまで細かく具体的に策定することが必要です。

システム化計画プロセスの目的

システム化計画プロセスはシステム化構想プロセスで洗い出されるた「経営管理」「決算業務」「現場の業務効率化」「IT部門の負担軽減」などの問題を解決することが目的です。
具体的な手順は、①開発スケジュールの検討②開発体制の検討③適用範囲の検討④費用対効果(コストパフォーマンス)の検討⑤リスク分析などがあります。


システム化計画プロセスの実例

先ほどシステム化構想プロセスで洗い出された「現場の業務効率化」、「Excelシートに手入力をする顧客管理では、入力ミスや二重入力の確認作業が多く発生する」を解決するため、具体的な手順に当てはめてみます。
①開発スケジュールの検討では、情報システムの外注と備品の用意のため、4カ月以上はかかると見込まれます。
②開発体制の検討では、開発は外注、運用は自社の情報管理部門、利用する窓口業務部門から責任者と管理者を決めることにします。
③適用範囲の検討では、取り扱う顧客管理は基本情報としました。
④費用対効果(コストパフォーマンス)の検討では、導入する場合1000万円の外注費用がかかりますが、残業時間を1カ月100時間減らすことができることがわかりました。
⑤リスク分析では、個人情報流出のリクスは現在と変わらないことが明らかになりました。



システム化計画プロセスのまとめ


システム化計画プロセスは、システム化の全体像を明らかにする作業です。
システム化構想で洗い出された課題に、具体的な時間や予算を当てはめ、①開発スケジュールの検討②開発体制の検討③適用範囲の検討④費用対効果(コストパフォーマンス)の検討⑤リスク分析など具体的な手順を取り決め実施計画にまとめられます。


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