システム企画はシステム化の最初の1歩
ITパスポート試験の中でも、ストラテジ系の「3.システム戦略」が含まれるシステム企画の分野は4〜10問と出題範囲の多い内容です。
まずは、システム企画という仕組みを大まかにまとめてみます。
システム企画の定義
システム企画とは、システムのライフサイクルの最初で、事業やサービスのために必要なシステムの計画から導入までの基本方針をまとめ、実施計画を作成すること。
参考:『改訂2版 この1冊で合格! 丸山紀代のITパスポート テキスト&問題集』丸山紀代 p124~p125
システム企画は構想を具体化すること
システム企画の中でも、さらに3つの細かな段階があります。
システム企画は3つの作業が含まれる
システム企画には、システム化構想、システム化計画、システム化基本方針の3つの作業が含まれています。
システム化構想は、経営上の課題や現場のニーズを把握し、どのようなシステムが必要かを構想する段階。
システム化計画は、構想を具体化するために課題とニーズをどのように解決するか、スケジュールとコストなどの全体像を明らかにする作業です。
システム基本方針は、システム基本方針構想で洗い出した内容を「システム化の目的」「システムの全体像」「システム化の範囲」「スケジュール」「概算コスト」を策定する作業です。
システム企画の課題
古い技術で構築されたシステム(レガシーシステム)の管理は、リスクや効率の面で課題になっている。
システム企画には、新しい技術と考え方で作られたシステムへの入れ替えを検討する役割もある。