ITパスポート試験の概要について
ITパスポートについてのページは、ITパスポート(IP,Iパス)とはどんな資格かを紹介させていただくページです。
今回は、始めてITパスポートという資格を調べ始めた方が気になる資格の位置づけと試験概要をまとめてみました。
ITパスポートとは?
ITパスポート(略号:IP,英語:Information Technology Passport Examination)とは、ITを活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験とされています。
ITパスポートは情報処理技術者試験の最初の一歩
ITパスポート(IP)は、経済産業省が法律に基づいて実施する情報処理技術者試験の1つで、4つのスキルレベルで分けられる資格のうち最も難易度の低い「スキルレベル1」の国家資格です。
さらに次のステップとして、情報セキュリティマネジメント試験(SG)や基本情報技術者試験(FE)などがあり、情報処理技術者試験の最初の一歩とされています。
ITパスポートの位置づけ
ITパスポート(IP)は、4つのスキルレベルで分けられる12種類の情報処理技術者試験の中で、「スキルレベル1」に分類されています。
「ITを利活用する者」向けの国家資格とされ、ITを活用するビジネスマン・学生さんにとっては最初の一歩に位置づけられています。
ITパスポート試験はどんな試験
ITパスポート試験の合格率は50%程度、社会人と大学生・専門学校生の他にも幅広い年代が受験しています。
合格率
ITパスポート試験の合格率は、2022年4月から2023年3月までで51.6%と発表されています。
合格率は2020年上期の63%を境に、毎年下がり続けています。
最年少の合格者は9歳、最高齢の合格者は75歳と小学生から高齢の方まで幅広い年代の方が受験しています。
出題範囲
ITパスポート試験の出題範囲は、大きくストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つに分かれています。
ストラテジ系は経営戦略や企業と法務、システム戦略を含む35問程度が出題されます。
マネジメント系は、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントを含む20問前後や出題される分野です。
マネジメント系は、コンピューターに関する基礎理論(情報理論)とネットワーク、セキュリティなど幅広く、45問と問題数も多い分野です。
試験形式と試験内容
試験形式は、CBT(Computer Based Testing)と呼ばれるパソコンで行われます。
多肢選択式(四肢択一)で100問出題され、採点はIRT(Item Response Theory; Item Latent Theory)によってコンピューター上で配点されます。
ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の合計1000点の内600点以上、各分野1000点の内300点以上の得点が合格ラインとされています。