ITパスポートとは?国家資格の情報処理技術者試験の最初の一歩

ITパスポート試験の概要について

ITパスポートについて


ITパスポートについてのページは、ITパスポート(IP,Iパス)とはどんな資格かを紹介させていただくページです。

今回は、始めてITパスポートという資格を調べ始めた方が気になる資格の位置づけと試験概要をまとめてみました。

ITパスポートとは?

ITパスポート 試験概要


ITパスポート(略号:IP,英語:Information Technology Passport Examination)とは、ITを活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験とされています。

参照:独立行政法人情報処理推進機構IPA


ITパスポートは情報処理技術者試験の最初の一歩

ITパスポート試験の概要


ITパスポート(IP)は、経済産業省が法律に基づいて実施する情報処理技術者試験の1つで、4つのスキルレベルで分けられる資格のうち最も難易度の低い「スキルレベル1」の国家資格です。
さらに次のステップとして、情報セキュリティマネジメント試験(SG)や基本情報技術者試験(FE)などがあり、情報処理技術者試験の最初の一歩とされています。

ITパスポートの位置づけ

ITパスポート(IP)は、4つのスキルレベルで分けられる12種類の情報処理技術者試験の中で、「スキルレベル1」に分類されています。
「ITを利活用する者」向けの国家資格とされ、ITを活用するビジネスマン・学生さんにとっては最初の一歩に位置づけられています。


ITパスポートは経済産業省が認定する国家試験

12種類の情報処理技術者試験は全て国家試験で、ITパスポートも経済産業大臣によって認定を受けます。


国際相互認証という国際的な資格

また、情報処理技術者試験は日本国内だけではなく国際的な資格でもあります。
国家資格の中でも、出題範囲や試験の難易度等を国際間で確認しあい、お互いが同等レベルで取り扱う取り決めは国際相互認証と呼ばれています。
ITパスポート(IP)は、フィリピン・タイ・マレーシア・ベトナムミャンマー・モンゴル・バングラデシュで行われる「ITPECアジア共通統一試験」と同等として扱われています。



ITパスポート試験はどんな試験

ITパスポート試験内容


ITパスポート試験の合格率は50%程度、社会人と大学生・専門学校生の他にも幅広い年代が受験しています。

合格率

ITパスポート試験の合格率は、2022年4月から2023年3月までで51.6%と発表されています。
合格率は2020年上期の63%を境に、毎年下がり続けています。
最年少の合格者は9歳、最高齢の合格者は75歳と小学生から高齢の方まで幅広い年代の方が受験しています。


出題範囲

ITパスポート試験の出題範囲は、大きくストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つに分かれています。
ストラテジ系は経営戦略や企業と法務、システム戦略を含む35問程度が出題されます。
マネジメント系は、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントを含む20問前後や出題される分野です。
マネジメント系は、コンピューターに関する基礎理論(情報理論)とネットワーク、セキュリティなど幅広く、45問と問題数も多い分野です。


試験形式と試験内容

試験形式は、CBT(Computer Based Testing)と呼ばれるパソコンで行われます。
多肢選択式(四肢択一)で100問出題され、採点はIRT(Item Response Theory; Item Latent Theory)によってコンピューター上で配点されます。
ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の合計1000点の内600点以上、各分野1000点の内300点以上の得点が合格ラインとされています。



ITパスポート(IP)のまとめ

ITパスポート試験のまとめ


ITパスポート(IP)は、経済産業省が認定する情報処理技術者試験に含まれる国家資格です。
ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3つの分野から100問出題され、パソコン操作で回答するCBT形式で行われます。
出題範囲はコンピューターやIT技術に関するものだけではなく、経営やビジネスの仕組みも含まれ、「ITを活用するすべての社会人」に役立つ資格とされています。